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今までにかかっている病気(既往歴)からその方の体質が割り出されてきます。同時に治療法のヒントになり得る大切な情報です。

ぜんそくやアトピー性皮膚炎、花粉症、痔、肩こりなどは円形脱毛症にかかわりの深い症状であると考えています。

ERVICE&PRODUCTSEWS&COMPANYRECRUITNTAC第8章 円形脱毛症罹患者の既往症

以下に挙げる病名はそれぞれが独自の病気であり、同時に葵堂鍼灸院に来院された円形脱毛症罹患者の既往症で多かったものです。葵堂鍼灸院では罹患者が今までどのような病気を患ってきたか、または罹っているかでその方の体質を割り出す参考にし、その方独自の鍼灸による円形脱毛症治療法考案の一助にします。

◎1 ぜんそく
小児の頃に発症する小児ぜんそくや成人した後も引き続きぜんそくを患っている方が当院を訪れる方に多く見受けられます。現在ぜんそくは様々な説のある中、IgE抗体の不全症といわれることがあります。円形脱毛症を患う人の中にはこのIgE抗体の数値が非常に高い方が多く見受けられる事からも両者の症状の発症に強い関連性が伺えます。西洋医学的には円形脱毛症もぜんそくも病院での投薬ではステロイドを用いられる事も多く見受けられます。一方で東洋医学的な関連はどうかというと、両者共に肺・脾(肺・消化器の経脈)による失調、または風寒・湿熱による失調の場合が多く見受けられます。
    
◎2 アトピー性皮膚炎
子供の頃アトピー性皮膚炎だった、または現在もアトピー性皮膚炎を患っているという方は多く見受けられます。これも前述のぜんそくと同様、免疫のIgE抗体が深く関わっているとされる病気です。病院での治療法は両者ともステロイドが指示される事も多く見受けられます。東洋医学的には肺・脾・肝と血の失調、そして風熱・風寒による失調の場合が多く見受けられます。

◎3 花粉症・アレルギー性鼻炎
季節性の花粉症の他、季節を問わず鼻水が止まらない、鼻が詰まるというアレルギー性鼻炎の方も多く見受けられます。この両者の症状もまたIgE抗体が大きく関わる事、また重度の花粉症ではぜんそくに似た症状を引き起こす事などもあります。病院での治療は症状の強い場合など、ステロイドを指示されることもあります。花粉症・アレルギー性鼻炎を東洋医学的に解釈すると、上昇する種類の気、または身体の中の水分量の問題と捉える事ができます。その東洋医学的な説明をいたします。自然界で水は高い場所から低い場所へと流れて行く法則のようなものがあります。それは自然の一部である人間にも適用されます。すなわち人体の水も上方である口から取り入れ尿として下方に流れていきます。ところがこの症状では一度下った水が再び上方から溢れてきます。この現象は水を上方に突き上げる種類の気が過多であると捉えられる一方、身体の中に水が満杯で溢れている状態となります。東洋医学的な原因としては様々な理論があるのですが肝・脾・肺の失調、環境的な春という季節の気に肝が同調し影響を受けてしまっている状態である場合が多く見受けられます。

◎4 五十肩・四十肩など首肩背中の異常
円形脱毛症に罹患するずっと以前から、または罹患する時期の前後から肩の痛みや強いコリを感じておられる方も非常に多く見受けられます。運動時に痛みを感じる方、運動していなくても痛みを感じる方、左右どちらかに首を回すと痛みを感じられる方など様々です。この症状を東洋医学的には『不通即痛(つうじざればすなわちいたむ)』であるといえます。この言葉の意味は全身に流れている気が何かの原因によて流れが遮られる「痛み」として感じるという東洋医学の基本概念です。円形脱毛症と関連付けて考える場合、痛む場所と脱毛部との関連性が東洋医学的だけでなく西洋医学の理論的にも見受けられる事があります。東洋医学的には少陽経(しょうようけい)、陽明経(ようめいけい)の失調、または風寒が関与している場合が多いようです。

◎5 痔
痔も世間では罹患している方のとても多い疾患ですので、確率的にも痔と円形脱毛症を同時に患う事は珍しくないかもしれません。ですが頭部の疾患である円形脱毛症と下半身の失調である痔は葵堂鍼灸院において関連性のある疾患として取り扱っています。どちらも発症における時期的な前後はあるようですが、互いの症状の進捗具合に相関関係があるように思えるケースがあります。東洋医学的には飲食、肝・腎・脾及び太陽膀胱経の失調、または湿熱が関与している事が多いようです。

◎6 不眠症
円形脱毛症と同時に不眠を訴えられる方もとても多いです。単に円形脱毛症の不安によるものもありますが、葵堂鍼灸院では主に血の失調として捉えています。寝つきの良くないもの、夜中に目覚めてしまうもの、夢をよく見る為深い眠りに入れないものも不眠症とは言えないかもしれませんが、治療の際に考慮します。

以上があおい堂鍼灸院に来院される方の中で既往歴として多かったものです。もちろん他の病気は全くない方も、さらにはもっと他の病気を患っている方もいらっしゃいます。ここで様々な病名を挙げたのは前述したとおり円形脱毛症に罹る方の体質をある程度パターン化して治療法(鍼灸)を編み出すためのものです。これらの病気が治らなければ円形脱毛症が治癒しないであるとか、発症しやすいというものではありません。