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円形脱毛症の原因となり得る事柄を解説しています

来院される方々のお話からの推察です

第10章
西洋医学的治療の東洋医学的解釈
  西洋医学は東洋医学のように『気』を対象とした治療ではありません。しかし、身体に対して薬剤など物理(化学)的刺激を与えていることに違いはありません。身体に対しての刺激がある以上、西洋医学的治療であっても充分に気を動かしうるものであると考えます。ここでは病院で行われる円形脱毛症治療を幾つか取り上げ、東洋医学的解釈を経て円形脱毛症とはどのような事が身体に起こっているのか東洋医学的解釈を加え、またどのようにしたら円形脱毛症が治癒に向かうのかを考えてみたいと思います。
※以下で記述される内容は治療を行うと必ず生じることではありません。あくまでも東洋医学的な解釈をするための手掛かりとして参考に上げています。
実際に病院で治療される際は必ず医師の見解を優先してください。

@ステロイド治療
病院で施す治療の代表的な治療法です。身体の免疫活動を低下させ、毛髪を攻撃させなくする事で治癒を狙う方法であると考えます。ステロイド治療は効果が高い一方で肝臓・腎臓や罹患者本来の免疫機能に及ぼす影響など長期の使用は副反応が懸念されています。ただ一方で効果が高い事も大きな特徴の一つです。そこでステロイド治療を受けた場合に起こる身体の変化を東洋医学的に解釈します。
1) ムーンフェイス(満月様顔貌)
ステロイドを長期服用していくと顔面などに脂肪が沈着し丸く浮腫んだように見える現象です。体幹(胴体)を中心として太る場合もあります。
2)線状皮膚萎縮
表皮が薄くなる事から、皮膚の深部にある毛細血管などが見えやすくなり体表に赤い亀裂が走ったような様相を呈します。主にステロイドの長期内服で発症するケースがあります。
3)糖尿病
肝臓の糖を作り出す作用が亢進する事、また食欲増進作用により起こる場合があります。
4)緑内障・白内障
緑内障・白内障共に明確な原因はまだ解明されていないようです。緑内障はステロイドに反応して作られるタンパク質が眼球に影響を及ぼし眼圧が上がるのではないかと言われています。
☆ステロイド治療に対する独自の考察 
1)2)3)の副反応は東洋医学的には脾・胃の働きとされるところ、4)は肝・胆と深い関係があります。1)ののムーンフェイスは顔面に生じるものですが、顔面は陽明という気の種類が流れる場所です。その陽明には陽明胃経、陽明大腸経という胃と大腸に深くかかわる気の流れがあり、ステロイドによるムーンフェイスは陽明の気(特に胃)にステロイドが働きかけた結果と推測されます。
2)の線状皮膚萎縮は脚の内側や腋の下などを中心に全身に起こりえますが、この副反応は肌に起こる現象と捉えることができます。肌は東洋医学上の脾(脾臓)が管理する器官であり、3)の糖尿病も東洋医学上の脾と深い関わりのある病です。ステロイドを服用していると食欲増進(主に胃の働き)が起こる事も併せて考えると、ステロイドはまず脾胃に働きかける薬剤であると考えられます。4)の緑内障は眼の病ですが、眼は東洋医学上、肝(肝臓)や胆(胆のう)に深い関わりを持つ器官です。1)2)3)と脾胃に対しての考察をしましたが、ここで肝・胆(かん・たん)について述べます。緑内障・白内障はステロイド治療にて起こり得る副反応ですが、筆者独自の印象としてステロイドを長期服用するなどを経て1)2)3)の副反応の後に生じるように思えます。これは東洋医学上の※五行(ごぎょう:結論@の下に解説あり)における土侮木(どぶもく)または土乗木が起きた結果ではないかと考えます。つまりステロイドにより脾胃の気があまりにも亢進してしまい、その影響が異なる臓器の中で脾胃に関係の深い肝胆に及んだ現象であると考えます。眼(肝・胆)の病でありながらその原因は脾胃の亢進により引き起こされたものであると考えます。
結論@
以上の事よりステロイド治療で発毛してきた場合、これは薬剤が脾胃に働きかけた為と判断します。
※言葉の意味:五行(ごぎょう)とは東洋哲学の考え方で森羅万象を木火土金水の5つの性質で語る事。東洋医学では五臓(肝胆・心小腸・脾胃・肺大腸・腎膀胱)を木火土金水の順にあてはめている。木は燃えて火を生み、火は灰になり土を生み……と順に次の要素を生み出してゆく事を相生(そうせい)と呼ぶ。一方で木は土から栄養を吸い上げ土を痩せさせ、土は水を堰き止め……と互いを抑制もしあう事を相克(そうこく)と呼ぶ。通常相克関係は一方通行だが一つの性質があまりにも強すぎる為抑制をする側が逆に抑制されてしまう場合を侮(ぶ)と呼ぶ。ここでは脾胃(土)があまりにも強すぎて本来脾胃を抑制するはずの肝胆(木)を逆に脾胃が抑制する事を土侮木としている。

ASADBE・DPCP(局所免疫療法)
病院で施す治療のポピュラーなものです。自然界に存在しない化学物質(SADBEまたはDPCP)を幹部に塗布して人工的に炎症を引き起こします。
炎症が引き起こされると免疫反応の目標が毛髪から逸れる為に毛髪の育成が妨げられなくなる事で治癒を狙う治療法です。
☆SADBE・DPCP治療に対する独自の考察
SADBE・DPCPを塗布するとかぶれが起こります。かぶれている最中は程度の差はあれ頭皮に痒みが生じます。この痒みを東洋医学的に解釈すると熱です。そして熱は気がその場所に集中している現象です。『小熱を以て痒みとし、大熱を以て痛みとする』という東洋医学上の考え方に基づいてSADBE・DPCP治療を考えると、頭皮に痒みを起こす(熱=気を集める)事により発毛を促す治療であると考えられます。
結論A
以上の事よりSADBE・DPCP治療で発毛してきた場合、これは頭皮に気を集めた事がその方にとって功を奏したと考えます。
Bドライアイス(液体窒素)療法
極低温の液体窒素を幹部に塗布することにより発毛を促す治療法です。メカニズムとしては幹部の組織を軽微に破壊し、その後の組織再生で健全化を狙うとされる見解と組織破壊により免疫を活性化することにより健全化を狙うとされる見解とがあるようです。東洋医学的に解釈すると副反応として、火傷に似た症状で水泡が形成される場合や色素沈着で皮膚が黒ずむ場合などがあることより刺激により患部に気を集めることにより発毛を促す治療法であると判断します。
結論B
以上の事よりドライアイス(液体窒素)療法により発毛してきた場合、これは頭皮に気を集めた事がその方にとって功を奏したと考えます。

C光線療法
患部に赤外線(スーパーライザーなど)や紫外線(PUVA、エキシマライトなど)を照射し発毛を促す治療法です。赤外線は主に血流の促進に繋がると考えられます。血流を改善することにより毛髪の育成を健全化して治癒を促します。赤外線を照射すると皮膚温度が上がります。これは東洋医学上の熱の一種と捉えることができます。また気の特徴として温めると動かなく鬱滞した気が再び流れやすくなる理気(りき)と呼ばれる現象が起こります。紫外線は主に紫外線の持つ消炎作用や皮膚の新陳代謝を促進させる事により毛髪の健全化を促していると考えられています。紫外線を照射すると強さにもよりますが皮膚がヒリヒリする場合があります。これもまた熱の一種と捉えることができます。東洋医学的に解釈すると光線療法も患部に気を集める事、または気を動かす事により発毛を促す治療法であると判断します。
結論C
以上の事より光線療法で発毛してきた場合、これは頭皮に熱として気を集めた事、または光線により鬱滞した気が動いた事がその方にとって功を奏したと考えます。

≪まとめ≫
上記の西洋医学的な治療が功を奏す場合、東洋医学的に言えば脾胃への影響や頭皮の気が補われて発毛している事からステロイド治療が功を奏した場合、その人の円形脱毛症の東洋医学的な原因は脾胃の失調であり、SADBE・DPCP療法が功を奏した場合は頭皮の気虚も原因の一端だった事がわかります。逆説的に脾胃の不健全化や頭皮の気虚は円形脱毛症発症や悪化原因の一端であったと思われます。脾胃の失調は飲食の量・質が影響を与えるのは当然であり、また思い悩みや湿度の多い環境なども関係があります。気虚は気が熱の一種でもある事から身体を冷やす事なども円形脱毛症を発症させる事が考えられます。西洋医学的治療をやめると円形脱毛所が再発するのは根本的な脾胃の健全化や、罹患者を取り巻く環境が改善されていないと考えます。一方で上記に挙げた西洋医学的治療が無効に終わった場合、その人の円形脱毛症の原因は脾胃の失調などによるものではなく、また頭皮の気虚でもないかも知れません。症状の特徴、病状の進行具合、環境、過去の病歴、身体的特徴、現在の健康状況(脈・舌・気色)などを総合的に合わせて判断していく必要があります。
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