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実際の症例を鍼灸治療していく中での変化の記録です

どのような頭皮状態になったら抜け毛が止まるのか、生え始めはどのような状態なのかを解説しています

症例から推測する
〜どこまで抜けてしまうのか〜ICE&PRODUCTSEWS&COMPANYRECRUITNTAC
円形脱毛症はどこまで抜けるのか、悪化してしまうのかを予測する事は非常に難しい事です。
このページではあおい堂鍼灸院で鍼灸治療した円形脱毛症を例に治癒するまでの経過を考察します。

症例 男性30代 
脱毛部に気づいてから一か月程度経過後の来院。皮膚科において塗り薬を処方されたが肌に合わず新たな治療法を求め来院。初診時より鍼灸治療を週1回のペースで開始。来院以来鍼灸治療の他に治療はしていない。
あおい堂鍼灸院初診時
下の@画像は初診時で「抜け期」の画像です。抜け毛が多く風呂の排水溝にも沢山の抜け毛が溜まるとの事。

下の@-2は@のマイクロスコープ画像です。既に髪が抜けてしまった毛穴と感嘆符毛の毛先だけが脱落した根元のみの髪の毛が確認されます。この時点で脱毛部を触ると抜け残りの感嘆符毛に触れる為チクチクと感じます。


@から2週間後
下のAは初診時から2週間後の画像です。
まだ「抜け期」で抜け毛量の変化は感覚的に初診時と変わらないようです。脱毛部の「形」は変わらないようですが、脱毛部内に残っていた髪の毛が減少しています。

Aのマイクロスコープ画像がA-2です。
抜け毛が続き髪の毛の間隔が更に広がっています。
一方で完全に抜け切った毛穴からは白髪の産毛も生えてきています。


Aから2週間後
Aから更に2週間後の画像がBです。
脱毛部の生え際より内側の髪の毛は殆ど抜け落ちています。生え際も多少後退し若干脱毛部の面積が増えたように見えます。

Bのマイクロスコープ画像がB-2です。
毛先が尖って見える髪の毛(産毛)が確認できます。
2週間前のAで生えてきた産毛が伸びてきました。

B-2をやや斜めからのアングルでみたマイクロスコープ画像がB-3です。
真上からみた画像では産毛の先端の白髪部分が頭皮の色にかき消されて見えにくい状態でしたが、斜めから見ると白い白髪部分も同時に確認できます。B-3のように初めは白髪でも5mm〜10mm程度の長さに達すると根元のほうから黒い髪の毛が作られてきます。白髪のまま何pも伸びる事がありますが脱毛症になる前が黒髪の場合は概ね黒くなるようです。


Bから2週間後
Bから更に2週間後の画像がCです。
中心より黒い産毛が視認できるように成りました。
脱毛部の大きさや形はあまり変化ないようです。

Cの赤丸部分を拡大した画像がC-2です。
赤丸の中に見える産毛は黒色ですが毛先は白いままです。白色は見えにくいため見かけ上は初めから黒色産毛のように見えます。

Cのマイクロスコープ画像がC-3です。
産毛がだいぶ伸びてマイクロスコープ画像の範囲内(6mm)に収まらなくなってきました。


Cから2週間後
Cの画像から更に2週間後の画像がDです。
中心部の産毛が順調に成長しています。同時に産毛の生えている範囲も拡大しています。

Dのマイクロスコープ画像がD-2です。
外見上は脱毛部で皮膚が見えているような場所も
マイクロスコープで見ると産毛が生えています。
産毛がまだ短いので頭皮を覆い隠すに至らない為です。


Dから2週間後
Dの画像から更に2週間後の画像がEです。
脱毛部全体に黒色の産毛が生えて来て成長しています。

Eのマイクロスコープ画像がE-2です。
全体的に産毛の成長が確認できます。産毛の根元はほとんどが黒色化して太く成長してきました。


Eから2週間後
Eの画像から更に2週間後の画像がFです。
産毛が脱毛部の頭皮を覆い隠せる程度にまで成長しています。

F-2もFと同じ日に撮影しました。
こちらは脱毛部のやや上方から見下ろすように撮影しています。このように視点の角度によっても見え方の印象は変化します。

Fのマイクロスコープ画像がF-3です。
マイクロスコープ上では髪の毛の生えていない毛穴は無くなりました。通常の髪の毛と比べるとまだ若干細いようにも思えますが、ここまで来ると長さ・太さ共に時間の問題になります。髪の毛の本数が凡そ100%程度にまで回復し、かつ他の脱毛部も同様に黒色産毛で覆われたので
この時点で治療を終了しました。


脱毛部の大きさの推移
来院中の脱毛部の大きさの変化を比較してみます。
上方のAが一番小さい状態、下方のBが一番大きい状態です。脱毛部の状態の変化としては大きさが拡大している点、Aの脱毛部内にあった髪の毛がBでは、ほとんどが抜け落ちている点が確認できます。

大きさと形状の変化を確認するためAの画像を下のように加工しました。これをBの画像と重ね合わせたのがCの画像です。


少しわかりにくいのでもう少し加工したのが下の画像Dです。

Dの中で濃い紫色に見える部分が来院後に大きくなった部分です。以上のAからDまでの画像から推測される事は以下の事柄です。
イ・脱毛部または脱毛部付近に感嘆符毛が多く存在する、または抜けの凝った感嘆符毛の根元が多く存在する場合はまだ「抜け期」といえる。
ロ・脱毛部の輪郭より中心付近に髪の毛があった場合、それが現在感嘆符毛の形状でなくとも最終的に抜けてしまう公算が高い。
故に脱毛部の中心付近に髪の毛が多く存在する、または感嘆符毛が多く存在する場合はまだ見通しは立ちにくい状況である。そしてそれらの髪の毛は治療の効果のあるなしに関わらず抜け落ちてしまう事がある程度決まっている。そして治療を開始して功を奏したとしても直ぐに全ての抜け毛が止まるわけではなく、その時既に抜け落ちる事が決まっている髪の毛もある事。
以上のイ・ロを逆説的な言い方をした場合、脱毛部の輪郭より中心側にある髪の毛が抜けてしまうのは治癒するために必要な過程であるため、回復に向けて前進したと言い換える事もできる。感嘆符毛の根元部分が抜けてしまうのもまた同様である。