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ERVICE&PRODUCTSEWS&COMPANYRECRUITNTAC第9章実際の鍼灸治療と養生
実際の鍼灸治療と養生について
第1章から8章まで円形脱毛症について述べてきました。では実際に鍼灸を用いてどのように円形脱毛症を治療していくのかをこの章では述べていきたいと思います。
東洋医学上、身体には目に見えない「気」が川の流れのように絶え間なく流れ、循環しているとされます。その流れに偏りや滞りが生じると身体が病と呼ばれる状態になります。逆説的には病があるならば必ず気の偏りがどこかに生じている事になります。円形脱毛症は頭皮や髪の毛にとって通常の状態ではありません。即ち気の流れに不具合がある事になります。鍼灸治療では後述する弁証(べんしょう)と呼ばれる作業を通じて気の不具合を見つけ出します。そしてその不具合を解消する最も適切なツボに鍼や灸を施術する事で治療を行います。
まずはその道具である「鍼(はり)」についての説明から。
「鍼(はり)
鍼は直径0.14mm〜の太さの金属です。あおい堂鍼灸院で使用する材質はステンレスです。この鍼をツボやその他の反応点や脱毛部に施します。鍼は打ってから直ぐに抜く場合も、10分〜20分程度そのままにしておくものもあり、身体の状態に応じて使い分けます。
多くの方が痛みはどの程度かと気になさいます。異物である鍼を身体に打つわけですから完全無痛で無感覚とは言えないかもしれません。打つ時に多少チクチクとする感覚がある
かもしれませんが、実際のところそれ程強い痛みは感じられないと思います。またチクチクという感覚の他に「重い」や「温かい」などといった得気(とっき)と呼ばれる感覚が生じる場合があります。必ずあるわけではありませんが、鍼がよく効いている感覚と思っていただければよいと思います。

「灸(きゅう)」
植物の「ヨモギ」の絨毛と呼ばれる細い繊維を精製したものを「もぐさ(艾)」と呼びます」。そしてそのもぐさを身体の上で燃焼させる事が「灸」です。もぐさの火が肌に直接触れるので施術される方には感覚が生じます。ただし観念的ですが「熱い」というよりも「チクッ」という感覚に近いと思われます。それは燃焼時間が圧倒的に短く
(直ぐに燃え尽きてしまう)、感覚を覚える時には既にもぐさの火が消えている為です。この灸をツボや反応点、または脱毛部にも施します。脱毛部に施灸する場合、毛穴が火傷してしまい、毛根が破壊される心配をされる方もいますが、あおい堂鍼灸院で行う灸は皮膚に瘢痕を残すようなお灸は特別な場合を除いて致して居りません。施灸が脱毛症治療に功を奏しているのは従来の経験から理解できていましたが、それを裏付ける画像を撮影する事が出来たので紹介いたします。下の画像は脱毛症の治療において毛穴の上に施灸した8日後の頭皮画像です(この画像のように見える事は大変稀です)。 上記画像の中央に位置する場所に施灸した為、灸の火で毛先が焼け、切れています。髪に刺さった物は灸で軽い火傷が生じ皮膚の皮が剥がれたものです。 また毛先から根元までの長さを画像の大きさから推測すると施灸してから撮影時までの8日間に3mm程度髪の毛が成長している事が伺えます。また毛穴付近には灸で生じた火傷の痕は残っていません。また髪の毛の成長速度が平均1日当たり0.3mmであるとした場合(第1章を参照の事)、0.3mm×8日間で2.4mmになります。画像判断は大まかですが3mm伸びているとしたら平均を上回る髪の毛の成長が施灸によって成された事になります。ただし、画像の測定が曖昧である事やそれぞれの毛根の成長速度が異なる可能性もあるので根拠が乏しいかもしれません。ですが少なくとも施灸が毛髪の成長を妨げる要因には成らない事は分かりますし、上手くいけば髪の毛の成長を促進できる可能性もあるのではないかと考えています。
この画像から分かる事として……
@灸をしても毛根は破壊されず髪の毛は成長する事
A毛先が焼け切れても髪の毛の成長には影響がない事
B灸は髪の毛の成長を促進させる可能性がある事

この3点から最低限灸は円形脱毛症に悪影響を及ぼす事は無いとしたいと思います。

では、上記のような鍼や灸を用いた鍼灸治療をどのように進めるかをこれから紹介いたします。
まずは現状の体質や前述した気の偏りを割り出す為の弁証という作業に入ります。
≪弁証≫
鍼灸治療を行うに当たってまず弁証(べんしょう)と呼ばれる作業をします。弁証とは罹患者の身体の状態を東洋医学的に見分する事です。
円形脱毛症に効くとされるツボは確定していない為、弁証は必ず必要な作業になります。世間で言われる効果のあるツボとはあくまでも比較的よく治療に用いられるツボという範疇を超えるものではないのです。
一口に円形脱毛症と言っても様々な種類や傾向が存在し、同時に原因も様々です。東洋医学では身体を流れる気の偏りにより病気になるとされています。この気の偏りを正すツボを正確に割り出さなければいくら鍼や灸を施しても病気は良くなりません。あおい堂鍼灸院の弁証では罹患者の『脈』や『舌』や、発生した脱毛部の部位や形状、全身のツボの状態、今までに罹ったことのある病気等を参考に円形脱毛症を独自に分類します。弁証を経て初めて実際の治療行為へとコマを進めます。

≪鍼灸施術:治療≫
弁証によって導き出されたツボへ鍼や灸をして身体の気の偏りを正します。
気の偏りが正されたかどうかは弁証時に行った脈診や舌の状態などと施術後の状態を比べて判断します。身体の状態に合った治療が行われた場合は脈や舌の状態が改善しています。この状態の確認作業を繰り返してゆく事でその患者様にとって有効な治療が確立されていきます。1回の治療で施術するツボの数は状態と治療法によって変わりますが極端な場合は1か所〜10か所程度、非常に多くても15か所程度です。
10か所はまだしも1か所と聞くと大変少なく心もとないように思える方も多いと思います。ですがツボの個性を最大限に引き出し症状に対して効果的に治療をする為に少数のツボに限定する事は重要であると葵堂鍼灸院は考えております。
その理由として例を挙げてみます。例えばAというツボは上半身の調整に役立ち、Bというツボは下半身の調整に役立つとします。その両方に鍼灸を施術したとすると上半身と下半身両方の調整ができて一石二鳥と思われるかもしれません。ですが最初に述べたように東洋医学での病は気の偏りが原因です。状態によっては上に行き過ぎている気を下げる事、または下がりすぎている気を上げる事が病を治す事であり鍼灸治療の目的に成ります。治療として上半身の気を動かして調整する事が必要な場合、AとBに鍼灸を施術した時に気はどのように動くのでしょうか。上半身にも下半身にも気が動いて結局何処に気が落ち着く結果となるのかを考える必要が生じると考えます。勿論相殺されて全く効果がないという事にはならないかもしれません。ですが上半身の気を下げる事が目的の治療の場合、ツボをAだけにしておけばBという不純物が無い分、上半身に対してより直接的な強い影響を与える治療が出来たと思われます。このような事から葵堂鍼灸院では弁証という作業を確り行う事で病の性格や所在を明確にし、少数のツボによるダイレクトで効果的な治療を心がけています。

≪養生≫
鍼灸治療を受けている事が病(特に慢性病)から解放される免状となる事はありません。何が言いたいかと申しますと治療は最後の一押しであり、それ以上でもそれ以下でもないのです。最も大切で重要なのは患者様本人の普段の生活中での自助努力です。その中には当然「治りたい」「治したい」という気持ちを持っていただく事も入りますが、最も大切な事は日常生活での節度です。具体的には規則正しい生活、刺激物を控えめにした品目の多いバランスの良い食事、感情的になり過ぎない穏やかな心境を心がける、適度な運動ストレッチ等々です。これこそ言うは易し行うは難しですが、養生の王道であると考えます。逆にそれらを実行しているのになかなか治らないという方はそれこそ最後の一押しが必要な方なのかも知れません。またはご自身の生活の中で何が影響しているのか分からない方も多いと思います。その場合は東洋医学的な弁証によって身体の欲している事を探ってみるのも良い事だと思います。養生によって体質を変えたい場合は良い方向に行くのも悪い方向に行ってしまうのも継続と反復が全てのカギです。勉強でも筋トレでも継続反復して初めて変化が起きてきますが、これは体質の変化であり、一つの体質改善であると言えます。