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あおい堂鍼灸院は脱毛症治療、不妊症治療を主な専門とする鍼灸院です。

脱毛症治療についてHEADLINE

脱毛症について

一般に脱毛症といわれるものは大別すると3つの種類があります。休止期毛脱毛症に成長期毛脱毛症、それとそれ以外の脱毛症となります。
休止期毛脱毛症とは髪が生え、成長し、やがて成長が止まり、抜け落ちるというヘアサイクルの中において成長が止まる期間(休止期)が長い、または成長期である毛根の成長が著しく遅い状態を指します。一般的には男性型脱毛症と呼ばれます。
一方で成長期毛脱毛症とは髪の毛がヘアサイクルの成長途中にある状態で何らかの障害により抜け落ちてしまう脱毛症の事です。この中には円形脱毛症や薬剤性脱毛などが含まれます。
円形脱毛症については「円形脱毛症考」を参照してください。
※ヘアサイクル…髪の毛の成長度合。早期成長期、中期成長期、後期成長期、移行期、休止期、脱毛と分類される。男性は2〜5年、女性は4〜6年のヘアサイクルといわれる。

脱毛症のメカニズム

また髪の毛が抜けた後、特に大きな外傷などがない場合、通常は再び抜けた後の毛根から髪の毛が生えてきます。
ただし、男性型脱毛症をはじめとするいくつかの脱毛症に関しては再び生えてくる髪の毛が細かったり、成長が著しく遅いものが見受けられます。本来ならば仮に髪の毛Aが1か月で1cm伸びるところが5mmしか伸びない場合、Aの1か月後に抜けて生えたBもまた1か月で3mmしか伸びないとします。そして髪の毛CもDも……となった場合、それら髪の毛の生えていた部分は結果として短い産毛が多い状態になります。そして髪の毛の本数については変化ないものの産毛の細さ短さゆえに頭皮を覆い隠す能力が低く頭皮が露見してきます。これが男性型脱毛症で生じている現象です。


男性型脱毛症の特徴として髪の毛が抜け替わる毎に徐々に細く軟毛化してゆくため最終的には髪の毛が無いようにまで見える事になります。
※軟毛化…髪の毛が太く長く成長せず短い産毛のような状態で成長を止めてしまう事


なぜ抜ける?軟毛化する?

下記では脱毛の原因といわれている代表例の一部です (順不同)

(1) 5αDHTによるもの
私達の身体の中には男女問わずテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが存在します。そして血液によってテストステロンが体中の細胞へ行き渡ります。
細胞の中で5αリダクターゼと呼ばれる酵素が運ばれてきたテストステロンと反応し、元のテストステロンより5倍もホルモン作用の強いDHTへと変わります。
DHTはさらに細胞核へ入り細胞の代謝を支えるブドウ糖に作用し、細胞のエネルギーとなるATPという物質の製造を阻害し始めます。
代謝が阻害された細胞は髪の毛であるたんぱく質を作り出す事が難しくなり、成長期にあった髪の毛も成長を止め休止期に入ります。
そして休止期に入った髪の毛はおよそ3ヶ月で抜け落ちるといわれています。

(2) 内分泌疾患によるもの
甲状腺、副甲状腺、副腎、下垂体など各種のホルモンを産生する器官が機能異常を起すと髪の毛の産生に支障がでます。
なかでも甲状腺ホルモンは髪の毛の産生に欠かせない重要なホルモンであるためホルモン量が多過ぎても少なすぎても髪の毛にとって重大なダメージと成り得ます。

(3) 栄養障害によるもの
極端な断食やダイエットの後に脱毛が見られる事があります。この場合、皮膚の乾燥と共に脱毛が始まりますが脱毛部は頭皮全体に(びまん性)脱毛します。
栄養障害の中でもビタミンAの過剰摂取による脱毛があります。(ただしビタミンAは髪の毛の成長に欠かせない栄養素ですので過剰摂取に問題があるようです)

(4) 薬剤によるもの
ヘパリン(血液凝固を防ぐ)、抗甲状腺剤(代謝を抑制)、向精神薬(トリパラノール:コレステロールを抑える効果もある)などの薬剤による脱毛があります。

(5) 外力によるもの
髪の毛一本一本の固着力(引っ張っても抜けない力)はおよそ80gと言われています。
また髪型で長年同じ分髪(分け目)にしていると、長い間少しずつ力が加わり分け目の部分が薄くなる事があります。

(6) 自己免疫によるもの
毛根の断面写真を電子顕微鏡などで観察するとリンパ球が毛根に浸潤している場合があります。この場合何らかのアレルギー症状が起きていると考えられますが、自己毛根に対してなぜ免疫が攻撃をするのか原因は分かっていません。

 

東洋医学的に脱毛を見ると…

東洋医学(漢方)では髪は血余といわれ文字通り血の余りが髪となるとされています。 そして髪に一番深い影響を与えているのが腎(腎臓)の気です。

腎(腎臓)の気(働き)振りが髪として反映されるので、腎(腎臓)の働きが少なくなると髪が抜け落ちたりツヤが失われたりすると考えられています。反対に腎(腎臓)の気が順調であれば髪は艶やで豊かな髪を保つといわれています。

それでは髪の状態を左右する腎(腎臓)は東洋医学的にどのような役割を持った臓器なのでしょうか。腎(腎臓)は先天の精といわれる人間が生まれ落ちてから寿命を全うするまでの生命力を蓄え、成長と発育、全身の水の代謝・生殖を管理する役目のある非常に重要な臓器です。

思い返してみると一般的に10代などの生命力の満ち溢れた年代で髪は黒々としていますが、やがて年を重ね先天の精が減ってくる年代になると自然と髪が薄く、または白髪になり、成長は止まり、肌は乾燥し、生殖能力も落ちて行きます。これは自然の流れではありますが、東洋医学(漢方)ではこれらの現象を腎(腎臓)の気(働き)の盛衰として捉えています。故に脱毛そのものだけをクローズアップしていうならば一般的に腎虚証(腎臓の働きが落ちている状態)と言い換える事ができるでしょう。

では脱毛の治療は…
脱毛が腎虚証であるならば、脱毛をを治療する際には当然腎(腎臓)の気(働き)を盛り上げるような治療が必要になってきます。 では脱毛の治療は腎(腎臓)に対するものだけでよいのでしょうか。それは誤りです。髪の毛一つとっても人間の身体で一つの器官が独立して成り立っているものはありません。髪の毛にしても髪を支える土台である肌、そして血流の調整、精神的安定、呼吸、髪は血余ですから血そのもの…etcと、全身の機能の一つ一つに確りと支えられて初めて健康な髪が育つのです。

結局どの症状に対しても同じですが、身体の一部の不調を治そうとするならばそれに関連する全て(究極的には全身)の調整を視野に入れる事が必要でしょう。ただし、何故脱毛が生じたのかその原因は各個人によって様々です。

結果は脱毛ですが、脱毛に行き着くまでの道程は各人で異なるため何が原因なのかを確りと見極める事が
重要であり、それにより治療法も変わってきます。同じ脱毛でも異なる治療法があるのと同時に脱毛を治療するのに他の病と同じ治療法である場合も少なくありません(同病異治、異病同治)。

 

ヘアケアの?

(円形脱毛症考のページにも詳細があります)
脱毛を気にする方々ならば1度はヘアケアについて思いをめぐらせた事があるのではないでしょうか。
以下ではヘアケアに対して私個人が思う事を少しご紹介したいと思います。 (このホームページでご紹介する内容はあくまでも私個人の意見であり、 ヘアケアを実践される際は様々な情報収集の上で各人の判断に基づいて行ってください)

洗髪回数について
洗髪は1日に1度で十分であると思います。
よく朝と夜で1日2回の洗髪が好ましいと言われていますが、これは良い事なのでしょうか。

確かに皮脂の分泌が盛んな状態であるならば2度洗う事により上記脱毛原因の5αDHTが毛根への浸透を防ぐ事が出来るように思えます。しかしこの5αDHTの作用が生理学的、化学的に立証されていたとしても2度洗う事の必要性とはあまり関係がなさそうです。

そう考える理由として、長期間1日に1度も洗髪しないで生活をされている方々の髪の状態があります。ではその方々は皆脱毛状態になっているかというとそうではありません。むしろ黒々とした剛毛が豊かに生えている場合が多く見受けられるのは何故でしょうか。

そして皮脂も頭皮と髪を潤す保護的な役割があります。必要があって分泌される皮脂をむやみに洗い流す事は頭皮と髪の健康にとってあまりよい事とは思えません。ですので一般的な社会生活を営む上のエチケットとして1日1度またはそれ以下の回数でも洗髪する回数としては十分に役目を果たすように思えます。

皮脂がどうしても気になる場合は皮脂を落とす事よりも皮脂が出過ぎてしまう食事や生活習慣を 見直すべきでしょう。


シャンプー剤、リンス剤について
今は様々な高機能とも呼べるシャンプーやリンス、コンディショナーが販売されています。
基本的にどのシャンプーやリンスでも良いと思います。ただし上記「洗髪回数について」での内容を踏まえるならば、皮脂を落とし過ぎ頭皮や髪を傷めないマイルドな性質のものが良いように思われます。その他では髪を綺麗に見せるものであったり、その機能の好き好きで選択されてはいかがでしょうか。

勿論どのような高級成分が使われていようとも使われる方の肌に合わないものはお薦めできません。

食事について
ワカメなどの髪に良いと言われる食材は多数存在します。
その一つ一つに良いといわれる理由があるのですが、一番良い食事は偏りの無いバランス良い食事です。時々バランスの良い食事の上でサプリメントなどを使用すれば効果的なのではないかと質問を受ける事があります。しかし私が思うにはサプリメントを使用した時点で食事のバランスが崩れてしまっているように思えます。
サプリメントを否定するわけではないのですが、バランスよい食事を取れている状況下でサプリメントは正に蛇足です。また、ある種のミネラルなどを取りすぎて発症する病気もありますのでサプリメントや数種類の食品を集中的に摂取する事はかえって髪に良くない場合を生む事があります。

育毛剤について
現在は様々な高付加価値の育毛剤が市販されています。
育毛剤を使用される際に心に留めていただきたい事が一つあります。
それは育毛剤使用で頭皮や毛根を疲れさせる場合もあるという事です。脱毛が始まった頭皮や毛根は活力を失った細胞です。活力を失った細胞に対して薬剤による強制的な変化を求めるとどうなるでしょうか。
例え話ですがそれは胃が疲れてもたれている時にステーキや焼肉を食べるようなものです。
栄養はたっぷりあって身体の為になるのでしょうが、疲れた胃にとっては負荷が大きすぎて胃の調子が余計崩れる原因になりかねません。
育毛剤の多くは毛根部の血行促進を狙ったものが多いのですが、全身の血流等を考えずに局所的な血行促進や血管拡張を狙っても理論通りの効果は出ないように思えます。