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葵堂鍼灸院は受精・着床から無事な出産を目指します。

妊娠の為の基本知識HEADLINE

妊娠とは…
妊娠とは精子が卵子内に侵入し受精した事により卵割が始まった受精卵が子宮内膜に着床、および発育していく現象を言います。




卵子について
卵子とは女性の卵巣にあります。成人女性では基本的には28日周期で脳の下垂体と呼ばれる組織からLH(黄体形成ホルモン)の刺激を受け成熟した卵細胞(卵子)が卵巣から排卵されます。またこの成熟した卵子の元となる細胞(原子卵胞)のすべては女性が誕生した時に既に卵巣内に蓄えられており、出生後に再び増える事はありません。その数は出生前の胎児の時期では700万個、出生時には100万個、思春期では1万個となり、生殖可能な時期では約400個程度に減ってしまいます(女性がその母親の胎内にいる時に既に次世代に関する生殖細胞が作られています)。この現象で留意しておかなければならない事は卵巣内の卵子は女性の年齢と同じだけの年月を経ている細胞であるという事です。人間の身体は新陳代謝が行われ細胞はどんどん新しいものへ入れ替わり、ダメージを受けた細胞は新しいものへ成っていきますが卵子はその新陳代謝がありません。経過年月の長さにより飲食物、薬剤、生活習慣の刺激やまたは放射線等により卵子は年月を経るたびに劣化せざるを得ない状況があります。現代の日本において晩婚化による少子化が言われている背景には高齢化による卵子の劣化も原因にあると考えられています。

精子について
精子は男性の精巣内にある精祖細胞(精原細胞)が細胞分裂(減数分裂)する事により産生されます。精祖細胞から精子が形成されるまでの日数は74日程度です。また完成した精子が精巣から精巣上体と呼ばれる射精されるまで精子が留まり能力を高める組織まで移動するのに14日程度必要です。つまり精祖細胞から生殖能力を得るまでに要する日数は最低90日程度と成ります。また生産される精子数は個人差がありますが凡そ3000万〜2億程度日々生産されています。射精されてからの精子の生存期間は72時間程度と言われています。受精能力の高いものは48時間程度と言われることもあるので2〜3日程度と考えておくべきと思われます。精子の能力は直進率で表される事が多くあります。精子はべん毛と呼ばれる尻尾の様なものを振る事で自ら移動する事が出来ます。直進率とは射精された精子達が行う運動の中で真っ直ぐに進み、また移動速度も高い精子の占める割合です。精子を光学顕微鏡で観察すると様々な精子がいる事が分かりますが、子宮から卵子の待つ卵管膨大部までをスムーズに移動できる精子こそが素早く直進できる精子であり、直進率の高さとは運動能力が高く受精する可能性の高い精子の割合と言い換える事が出来ると思います(卵管膨大部に到達すると一変してジグザグに動きます)。精子は男性ホルモン(テストステロン)の刺激により常に新しいものが作られているため女性の卵子のような年齢による経年劣化は問題にされる事はあまりありません(完成した後長期間射精されず精巣上体に留まる事は問題あり)。ただし、日々産生される為日々の健康状態が精子の能力に及ぼす影響は見過ごせません。それは飲食などの生活習慣でもあり心理的なものも含まれますので良い精子の為には継続的な全身の健康を心がける必要があります。


性周期の仕組み
妊娠を考える際に女性の性周期の仕組みを良く知る必要がありますので、要点をまとめておきたいと思います。


女性の性周期には卵巣で生じる変化と子宮で生じる変化として
(A)卵巣周期と(B)月経周期に分けられます。(A)(B)それぞれが同時進行しています。また月経の初日を月経周期の第1日と数えます。
(A)卵巣周期
卵巣内で生じる周期で主に卵子に関連するサイクルです。卵巣周期は@a卵胞期Aa排卵Ba黄体期の3つに分ける事が出来ます。

@aの卵胞期は1日目から凡そ14日目までの期間です。卵巣内にある卵子と卵子を包む卵胞(排卵後は黄体として機能)が成熟し排卵に備えます。
Aaの排卵は卵子を包む卵胞から成熟した卵子が排出される現象です。通常14日目頃に起こります。また排卵の直前(36時間程度前)には卵胞から分泌されたエストロゲン(卵胞ホルモン)の血液中の濃度が高まり、それを感知した脳(視床下部)からの急激なLH分泌増が起きます。この分泌増をLHサージと呼びます。また排卵検査薬は尿からLHの量を計測してLHサージを予測するものです。
Baの黄体期は卵巣内で排卵まで卵子を包んでいた卵胞がLHの刺激を受け黄体と呼ばれる組織に変化します。この黄体はプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌する事で子宮内膜を厚く保ち、妊娠の継続が行われやすくなるようにします。プロゲステロンは受精卵から分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン:分裂を繰り返す受精卵から出るたんぱく質の一種)を感知できないと黄体から分泌されなくなります。プロゲステロンを分泌しなくなった黄体は白体と呼ばれる組織になり役目を終えます。

(B)月経周期
鍼灸内で生じる周期で主に女性の月経に関連するサイクルです。月経周期は@b月経期Ab増殖期Bb分泌期の3つに分ける事が出来ます。

@bの月経期は子宮内膜が剥がれ落ちる事により膣から出血を生じる現象です。約5日程度続きます。
Abの増殖期は第5日目〜6日目に卵胞から出るエストロゲンの作用により子宮内膜が増殖します。基本的には10mm程度まで子宮内膜が厚くなります。
Bbの分泌期は排卵後の黄体からのプロゲステロンの作用により、子宮内膜が成熟し受精卵が着床しやすい環境を作る時期で約2週間程度続きます。